小説『ベルガリアード物語』

こちらは外国の作家さんの1980年代の文庫本です。
異様にページ数は多いですけれど全五巻の新装版。
内容は冒険物のファンタジーに属します。

■ベルガリアード物語
■続編・マロリオン物語
■番外編・魔術師ベルガラス
■番外編・女魔術師ポルガラ
全四シリーズで構成されています。

まずはじめに、洋書特有の説明部分が異様に多いことから、読むことに慣れないことからはじまりません。
が、国によりけりの文化・風習の違い、そして国々の関わりの事細かな描写には目を瞠ります。

太古の歴史からはじまり、指輪物語のように多人数で旅をします。
そこには昔から伝わる予言を成就するための理由があるのですが、簡単にいってしまえば農園で生活していた普通の主人公が巨大な敵と立ち向かい成長していく王道的な内容です。
ヒロイン役のセ・ネドラ王女の天邪鬼っぷりは憎たらしさを超えて可愛すぎます。ここまで？　と思うほどの素直じゃない性格は見事の一言に尽きます。そして彼女もまた成長していくのがまたいい。
旅の間のキャラ達の掛け合いは楽しく、一人一人のキャラもまた魅力的です。

一度手にとって読むのは損でないはずです。