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日記、更新、書籍紹介等、常に赴くままに。
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こちら電撃文庫で未完結の小説です。年に一度出ればいい方という遅筆でありながら満足のいく内容。シリーズもの、同じ舞台で毎回別の主人公が行動していて、お話がきちんと完結しているので読みやすいです。
私が当時、一巻が出た頃から即購入しているオススメ作品です。

≪粗筋≫
世界は情報で出来ている――。
大気制御プラントの暴走と戦争により、人類は滅亡の危機に瀕していた。存在の『情報』を書き換えることで物理法則すら操る「魔法士」の世界。
魔法士の天樹錬は、世界にただ七つ残された閉鎖型都市「シティ」のひとつ、神戸シティに輸送される実験サンプルの奮取の依頼を受けるが、サンプルとは、フィアという名の少女だった。一方同じく魔法士の「騎士」黒沢祐一は、「シティ」存亡の鍵を握るフィアを取り戻すため、錬を追う。それぞれに守りたい人々のためにぶつかり合う。
地球を舞台に二十二世紀末からはじまるSFファンタジー。

優しくも切なく、温かい。
息もつかせぬアクションの数々も躍動感溢れてたまらない。
読んだ後は浸ってしまうような、素晴らしい出来です。

真面目にオススメしちゃってるよ自分!
と頭を抱えたくなりますけど、粗筋を読んでちょっとでも気になったら手にとってみてほしいです。本当に愛してる!



 

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榎田さんの『夏の塩』『夏の子供』。
ハードカバー二段組、400P間近のどっしり、上下巻になっています。

飾り気のない真っ白な本に帯の茶屋町さんのシンプルで淡いイラストはしっくりきましたね。感動。
なにぶんごついですし、値段も半端ないですしね、手に取りにくいかと思われます。しかしページを開けばあら不思議、読みやすい。簡単な文章とかじゃなく、読ませる内容といいましょうか。

数々の喪失を繰り返しながらも前へと進んでいく魚住と、彼に関わる大学時代からの友人の久留米。そして周りにいる、元彼女のマリやクォーターインド留学生のサリームといった個性的な人達。
日常に潜む生と死、優しい心の交わりから幸福とは何かと、胸を震わせる本とはこういうことかとしみじみと思うお話です。

榎田さんのデビュー作の再販であり、彼女の数々の作品の中で際立つ名作です。
BL類に属しているのですが、BL枠におさめるにはもったいない素晴らしい内容で、数々に人に読んでほしいと思わせられるものです。

少しでも抵抗がなければお手にとっていただければ幸いですね。




お久しぶりに書籍紹介です!
『悪徳神父と悪魔(ヴァンパイアetc)』のジャンルにときめくお年頃でして、そのうちの一点をご紹介。

上記の『神父と悪魔』は名前の通り猫かぶり悪徳神父とお姫様めいた悪魔(&下僕天使)の二人が織り成す物語です。
シリーズ化して数巻発売中。一巻ずつ話が完結しているのでちょうど良いです。
話に特に深みがあるわけではないのですが、彼等のテンポの良い会話は可笑しいですし、聖書についてよく調べてあるかと。楽しくさらりと読むにはお薦めできます。




FT小説作家の妹尾ゆふ子さんの本です。
上下巻。二段になっているので読みごたえたっぷりです。

はじめは挿絵に惹かれて購入しました。が! 二日で読破できましたよ!
序章は意味がわからないなあ、とちょっと頭を捻りましたけど、次章から休む暇なく一気に読んでしまいました。読ませる内容とはこのことだと思う。


◆あらすじ
病弱で世渡りが下手な尚書官のヤエトは辺境の北領に左遷されたが、昔から隠居に夢を馳せていたのでそのことになんら苦痛を感じていなかった。しかし周囲はヤエトを逃がしてくれない。
ある日、帝国の皇女がやってきてヤエトは副官に任命されてしまった!

皇女の暗殺、帝国の陰謀、様々な思惑と謎が絡まり合い二人の絆は深く繋がっていく。
神の恩寵の力が過去を甦らせ、未来へと交錯し、いにしえの伝説が空へ飛翔する。


ファンタジー好きにはよだれものの逸品のはず。
登場人物達が魅力的どころか、世界観からして素敵。微笑ましさとシリアス具合がまた絶妙です。

シリーズ続刊ほぼ決定らしいですよ! ものっそい楽しみです!
よければ手にとっていただけると幸いです。




今回は漫画の一冊でなく漫画家紹介です。
ちなみに上の写真は、作者の漫画の絵はこういうのですよー、という参考です。他の作品では載っていなかったので(苦笑)絵柄からして美しいですよ、本当に。
作者さんの作品は全部好き! むしろ愛してますっ幼い頃に読んでから大ファンでバイブルのうち一冊です。

岡野史佳さんの世界観をいち早く理解するには以下の作品がお薦めです。これらが気に入れば作家さんの漫画はすべて好きなはずです。
■少年宇宙(全1巻)
■37℃ ぼくのいちばんすきなもの(全4巻)
■太陽の下でまってる(全4巻)

けれど私のお薦めは断然『イリスの卵(全2巻)』です。
ファンタジー好きにはヨダレものの逸品です。

簡単に説明すると、イリスという世にも美しい鉱石の生物(両性体で人間形)と飛行士の青年の国を旅する、石と人間の関係を超えた愛と冒険の物語。

作家さんらしく世界観が深く、美しく繊細。

続刊を楽しみにしていたのに出ないのがものすごく惜しいです。悔しい!
きっと両性体という受け入れにくいジャンルやら、それとも続きを書くのが難しくなったのか…どちらにせよ続きよおいで! と読むたびに思ってしまいます。


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